今回は女性にとって重要なクラミジアと不妊症の関係についての情報をご紹介します。
◆最近激増している感染者数
多くの方がクラミジアに感染しているのではと不安な方も多数おられます。
厚生労働省研究班(熊本悦明先生を中心)の調査では、クラミジアの感染者数は日本国内に100万人と推計しています。全世界での新規感染者数は年間10億人にのぼりますが、先進国の中では日本だけが唯一HIV(エイズウイルス)同様にクラミジアの感染者数が増えているのです。
高校生1〜3年生5,700人を対象に行った、最近の調査結果では、性経験者のうち男性は約7%、女性では約13%、全体では11%がクラミジア陽性との報告が出ました。つまり、性経験のある女子高生では約8人に1人が感染しているという結果となのです。
この感染率の高さは正直驚かされます。特に女性の場合は、感染しても症状(おりものの増加や痛みなど)を自覚しにくいため、感染していても気がつかない方も多いと思われます。
◆感染に気がつかずに放置していると
クラミジアは早い時期に感染がわかると、抗生物質を1日〜1週間服用することで大抵は完治します。しかし、発見が遅れると大変なことになる場合が少なくありません。
女性への感染の場合、クラミジアという細菌は性行為などにより男性の精液等とともに膣に排出され、膣と子宮を結ぶ子宮頸管という子宮の入口部分に感染します。すると、感染後1〜3週間で子宮頸管炎をおこし、速やかに子宮を経て腹腔内(おなかの中)に感染が広がり、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎などをおこします。おりものの増加や不正出血、下腹部痛などの症状がありますが、大抵の人は自覚症状のないまま病気が進行してしまうことが多いといいます。
○クラミジアの進行
子宮頚官 ⇒ 産道感染
(子宮頚官炎症) (新生児結膜炎、新生児肺炎)
↓
子宮内膜 ⇒ 毛羊膜炎
(子宮内膜炎) (流産・早産)
↓
卵管 ⇒ 卵管狭窄、卵管閉塞
(卵管炎) (卵管性不妊、子宮外妊娠)
↓
骨盤腔
(骨盤腹膜炎)
↓
肝
(肝周囲炎)
複数のパートナーがいる方や、性行為の機会の多い方、思い当たることがある方は、婦人科を受診されるか、「性病検査STDチェッカー(医療機関と同じ高精度のPCR法で検査)」で早期発見されることをお勧めします。
>> 不妊の体験 (2005年7月5日読売新聞記事 )
>> 自宅で人に知られずにクラミジア検査をする
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